皮膚疾患と低亜鉛血症:関連資材

Seminar
褥瘡治療における亜鉛含有製剤の重要性と注意点
宜野湾記念病院
院長
湧上 聖 先生

亜鉛は皮膚の生成・維持に重要な役割を担っており、亜鉛不足は創傷治癒の遅延や皮膚の脆弱化を招く。褥瘡治療領域では、亜鉛の重要性は周知されており、亜鉛補充療法が広く行われてきた。褥瘡予防・管理ガイドラインにも、褥瘡に対する亜鉛補充療法を行ってもよい旨が記されている。こうした中、2017年3月にウィルソン病治療薬であった亜鉛含有製剤(ノベルジンⓇ錠)の効能・効果に、低亜鉛血症が追加承認され、保険適用内で亜鉛補充療法を行うことが可能になった※1。これを機に本邦の亜鉛補充療法の適正化が進むことが期待される。今回、微量元素研究の第一人者である湧上聖先生に、褥瘡治療における亜鉛含有製剤の重要性と注意点について講演を頂いた。

Seminar
亜鉛と皮膚
山梨大学大学院
総合研究部皮膚科学 教授
川村 龍吉 先生

亜鉛は300種類以上の酵素の構造維持や機能に関与するとともに、 2,000種類以上の転写調節因子の発現や機能にも関与しており、 生命維持に欠かせない微量元素である。2017年3月に亜鉛製剤である ノベルジン®(一般名:酢酸亜鉛水和物)*が、国内で初めてかつ唯一の 低亜鉛血症治療剤として承認された。本講演では、山梨大学大学院総合 研究部皮膚科学教授の川村龍吉先生に亜鉛不足が関連する皮膚疾患の 分類や症状、治療、発症メカニズム、病態について解説していただいた。